安倍首相は本心をごまかしている
2018.06.08

自社のオピニオン誌「ＩＲＯＮＮＡ］の記事を今朝、産経がアップしていました。
みなさんが間違って受け止められてはいけませんので、その場に同席した者として、事実を書き記しておきます。

記事によれば維新の松井代表は、４月１３、１４両日の安倍総理の大阪での発言をいたく気にしておられるようです。
「安倍首相は本心をごまかしている」とまで。

当日安倍総理は、「大阪では総理が大阪都構想を応援していると宣伝されています」との発言に対して、「知らないよ、そんなことは言っていない、向こう（松井維新）が勝手に利用しているだけだ」と大きな声で仰いました。
この発言こそが本心でしょう。

そもそも総理にすれば、一地方の問題である「大阪都構想」に、それほどの関心をお持ちのはずがありません。
いや、世界や日本全体を相手に、分刻みのスケジュールをこなすなかで、大阪の自治の問題にまで時間を割かれる暇などありません。

一方、大命題である憲法改正にとって不可欠な、維新会派への「リップサービス」は必要です。
以前に、橋下松井両氏と夕食をともにした席で、「がんばってください」ぐらいは仰ったことと思います。

安倍総理の仰るように、これまで松井維新はその総理の発言（それもどこまで事実かはわかりませんが）をさんざんに利用してきました。
しかし、あれだけはっきり「違う」と言われると、松井代表にすれば、「首相は本心をごまかしている」とまでも言わざるを得ないことと思います。

そもそも地方自治の問題を、総理を使って進めようとすることが間違っています。
地方のことは地方で考えればいいことです。
そしてわずか３年前に、大阪市民は民主主義のルールに従って、はっきりと答えを示しています。

なお当日、安倍総理は、「国民投票や住民投票は、何度も行うものではない」とも仰いました。

松井代表の焦慮の思いが伝わる記事です。