2010.05.29
議長退任挨拶（於：本議場）
平成２２年５月２８日 朝倉秀実
議長退任にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
昨年５月の就任以来、１年の間、議長の職務に全力で取り組んでまいりましたが、なんとか役割を果たせたとするならば、それはすべての議員の方々、知事はじめ理事者のみなさん、報道機関の方々、あらゆるご関係のみなさん、そしてすべての府民のみなさんのご支援とご協力のお陰であり、深く感謝し、御礼申し上げます。
とりわけ野田副議長には的確な判断と卓抜した力量によって、難しい局面において常に私を助けていただきました。心より感謝申し上げており、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
この間、議会の議長として常に中立公平な立場を心がけ、円滑な議会運営に努めるとともに、議会の機能強化と活性化、情報発信に特に力を入れてきたつもりではありますが、力の及ばなかった点は深くお詫び申し上げます。
さて、我国は今、政治・経済・社会のあらゆる分野で、極めて厳しい局面を迎えております。
大阪府は強い危機感を持って施策に取り組むとともに、これまで国や他の自治体に比べても特に厳しい行財政改革にも取り組んできましたが、それでもなお財政はさらに厳しさをつのらせており、このままでは府に求められる役割を十分に果たせない懸念すらあります。
役割分担を明確にし、税財政の仕組みを見直し、国と地方の関係を抜本的に改めなければ、真の解決はありません。
橋下知事には抜群の発信力を持って、長年動かなかった国の仕組みを変える大仕事に取り組んでいただくことを強く期待しており、そのことが真に大阪府を救うことにもなると確信いたしております。
平成２１年３月２４日、私たちは議会基本条例を全会一致にて可決いたしました。今後とも、その趣旨に則り、議会の役割を果たしていかなければならないとの思いに従い、あらためてその前文の一部を読み上げさせていただきます。
「議会は地方公共団体の意思決定を行う議決機関としての役割と、知事の執行監視を行う監視機関としての役割を担っているが、地域における民主主義の発展と住民福祉の向上は、知事と議会がそれぞれの特性を生かし、住民意思を行政に的確に反映させる仕組みを構築せずして実現され得ないということは言うまでもない。」
大阪府議会と大阪府政の益々の発展、皆様のご健勝ご活躍を祈念し、退任のご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
全力で議長を支えていただいたスタッフのみなさん、ありがとう！！！
