自己判断　自己責任　　（議長年頭挨拶　１月４日　府議会本会議場）
2010.01.05
　
　新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、お健やかに新たな年をお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年、皆様には大阪府と大阪府民のためにご尽力いただき深く感謝申し上げます。また、私ども大阪府議会の活動に対しましてもご理解とご助力を頂戴し、厚く御礼申し上げます。

　府議会におきましては、議会が住民代表の機関として新しい時代の地域主権を担う役割を十分に果すことができるよう、昨年の２月定例会において議会基本条例を制定いたしました。この条例に基づき議会運営の改革、政策立案・政策提言の推進、監視機能の充実、さらには、情報発信機能の強化など、議会改革に今後とも積極的に取り組んでまいります。

　さて、おめでたい年の初めではありますが、今、我が国は政治、経済、国家財政、人口構成、教育、国民のモラルなどの点において大きな壁にぶつかっており、私は、このまま国家としての凋落の道を歩むのではないかという強い危機感を抱いています。国家が厳しい局面に差し掛かっている今こそ、地方が主体的な役割を果たし、覚悟を持って難局を打開していく自己判断と自己責任を担わなければなりません。

　そうした折、我が大阪府は橋下知事という希有の人材をトップにいただいています。橋下知事には国と地方の関係を抜本的に見直し、真の地方主権を実現し、国家の危機を打開して未来を切り開く、大きな仕事をしていただくことを強く期待いたしますとともに、そのことが大阪府の発展と大阪府民の幸せに結びつくものと確信いたします。

　大阪府は関西随一のシンクタンクであり、職員のみなさんには、大阪府はもちろん、関西全体の発展を引き受けるとの気概と誇りをもって仕事に臨んでください。お互いを大切にし、のびのびと持てる能力を十二分に発揮し、知恵を交換し力を合わせることによって組織としての総合力を発揮し、大きな、本物の成果を生みだしていっていただくことを強く期待いたします。

　私たち府議会も、府民から選ばれた地域の代表、二元代表制の一翼を担う責任ある立場であることをしっかりと噛みしめて、知事、職員のみなさん、そしてなによりも府民のみなさんと力を合わせ大阪の未来を切り開いていく役目を果たしてまいります。

　結びにあたり、報道関係の皆様には、府政の円滑な推進のため、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、すべての方々の本年のご健勝とご多幸をお祈りいたしまして、平成２２年、年頭にあたってのご挨拶とさせていただきます。    以上