「がんばれ！太田知事」
2000.8.1

太田知事が就任して早や７ヶ月、９月議会が正念場となります。その議会に向けて我が自民党議員団も連日、理事者（役人）からの意見聴取、議員団内の議論、独自の政策立案、調整に精力的に取り組んでいます。私自身も、政調会副会長として、総務、警察、商工労働、企業水道の部会を担当し、議員団としての政策立案に多忙な日々を過ごしています。

去る７月２６日には、幹事長や政調会長とともに議員団を代表し、太田知事に対して議員団としての正式な要望書を手渡し、意見を交わしてきました。その時の模様は新聞各紙でも報じられましたが、要望の内容は、

�@行財政改革の推進
�A地域産業活性化対策
�B健康・福祉・環境問題
�C教育問題
�D青少年健全育成
�E関西国際空港全体構想の早期実現と関連地域整備の推進
�F防災対策

などであり、詳しくは自民党議員団ホームページに記載していますので、ご一覧ください。

なかでも最も急がれる大阪の景気対策、産業活性化施策について、あらためて理事者の説明を聴取しましたが、用意された立派な資料にもかかわらず、目新しいものは一つもなく失望感を禁じ得ませんでした。いずれも、私自身を含めこれまで議会から提案されたものを中心に、ノックさんの時代にとりまとめられたものの域を出ず、期待した太田色は見られませんでした。

太田知事は就任してまだ７ヶ月ではあり、早急な成果を期待することは酷というものかもしれません。しかしながら、太田さんは通産省の出身です。教育や福祉など専門外のことはともかくとして、こと、景気対策、産業政策については、プロ中のプロと自ら公言しておられたではありませんか。

翻って、東京都の石原知事は斬新な施策を次々と打ち出しておられます。大手銀行への特別課税、ディーゼル車の排気ガスへの厳しい規制、都立高校の校長に民間人を起用する、などなど極めて積極的です。その正否はともかく、現在の閉塞状態を打破するためにはいろいろな新しい試みが必要です。過去の延長線上ではもはや対応できないことは明らかです。

太田知事、思い切ってやってください。大阪府の大変厳しい状況をご存じの上で自ら手を挙げて知事になられたのではありませんか。金がない、法律上できない、前例がない、国がゆるさない、などと泣き言を並べている場合ではありませんぞ。知事はお役人ではない、政治家です。大阪の大統領なんです。

我々も議会の立場から提案もし、支援もします。取り巻きのお役人に任せないでご自身の発想で思い切った政策を実行してください。９月議会での斬新な提案を心から期待しています。

がんばれ！太田知事。