私の不規則発言考
2014.06.23

議会におけるヤジは、正確には不規則発言と呼びます。
議会の発言は本会議では議長、委員会では委員長の許可を得て行うと規則に定められており、許可を得ず発言するために、そう呼ばれます。

私はつい最近、委員会においてその不規則発言を行いました。
高額の報酬を得ている特別顧問らの活動を原則公開とする、との自民党の提案と、原則非公開の知事案が審議される折に、ある議員の質問に対して担当職員が、「もし自民党案が通ったとしても、知事案に従って運営規則を定める」趣旨の答弁を行ったのです。

これは聞き逃すことができません。
私は即座に、「議会の議決に従わないとは許せない答弁だ」との趣旨の抗議を行いました。
自席において着席のまま、委員長の許可を得ずに行ったので不規則発言、すなわちヤジです。

担当部長はこれまた即座に、「妥当ではなかった、修正する」旨の撤回答弁を行いました。
私の不規則発言に対する委員長からの注意はありませんでした。

全国でも最も古い、格式ある大阪府議会本会議場。
その演壇に立つと議場からのヤジは非常に良く聞こえてきます。
どの議席からの発言も演壇に届くように、議場が設計されているものと思われます。
厳しい質問と、あまりにつまらない質問に、よくヤジが飛びます。

私が演壇に立って質問を行う時にはヤジはご自由にどうぞ、反応しないこととしていますので。
あまりにしつこい時は、ちらりと見返してニッと笑います。
ヤジの嵐でうるさい時は、わざと小さな声でしゃべります。
品の悪いヤジは、議場が沈黙を以てお仕置きしてくれます。

私は、ヤジとのつきあいは嫌いではありません。