府庁の耐震化
2016.12.16

漸く、大阪府庁本館の耐震化工事が完了しました。
工期３年３か月、工費約１００億円、延べ作業員１３万人を要しました。

大正１５年の建築であり、現役庁舎としては全国一古いものです。
立派な府民の遺産であり、あらためて誇りに感じます。

当時、イタリアから輸入した大理石による正面階段、吹き抜けなどを持つ貴重な文化財です。
それだけに補強が難しく、地下にたくさんの免震装置を埋め込むレトロフィット工法で対応しました。
庁舎として使用しながらの工事であり、工事関係者の方にはたいへんなご苦労をおかけしました。

そのご努力により、ＩＳ値（耐震指標）は０．１５から０．９に改善されました。

平成２１年、この庁舎を捨てて南港のＷＴＣに府庁を移転しようという橋下知事の提案に、府議会は大揉めに揉めました。
あらためて、この移転案を否決した議会の英断は評価されるべきものと考えます。

なお、その折に、移転すべきとして自民党を離党したのが現松井知事はじめ維新の会の発足です。

私は青票　2009.10.28